「ティアナ嬢が……崖から落ちて濁流に飲み込まれた……?」
シュトルツ国の謁見の間に愕然とした様子の国王の声が響き渡った。
ティアナの護衛に当たっていた三人は国王夫妻の前で跪き顔色悪く下を向き唇を噛んでいる。
アレクシスはその三人の様子に爪が食い込むほど手を強く握った。
「確かなの……?確かに、ティアナは濁流に……?」
「はい……私が駆けつけたときにはバランスを崩され崖の下に……」
申し訳ありませんっ!!と三人は深く頭を下げると王妃は一瞬気が遠くなったのか椅子に背中をつけ、片手を額に当てていた。
「……この計画の首謀者はどうした」
「は……ブリュッケル公爵家の執事の男と盗賊に扮した荒くれ者どもの頭を内密に捕らえて牢に入れております。
尋問、もしくは拷問でもかければすぐに口を割るかと……」
「国王陛下、あの川は確かフライハイト国に流れています。
ティアナの捜索をお願いしましょう」
「ならん。
……ティアナ嬢との決め事であろう」
悲痛な面持ちの国王夫妻と護衛の三人を置いて、アレクシスは一人外へ出た。
廊下を進み、執務室へ入るとナタリーと宰相が浮かない顔でこちらを見ていた。
シュトルツ国の謁見の間に愕然とした様子の国王の声が響き渡った。
ティアナの護衛に当たっていた三人は国王夫妻の前で跪き顔色悪く下を向き唇を噛んでいる。
アレクシスはその三人の様子に爪が食い込むほど手を強く握った。
「確かなの……?確かに、ティアナは濁流に……?」
「はい……私が駆けつけたときにはバランスを崩され崖の下に……」
申し訳ありませんっ!!と三人は深く頭を下げると王妃は一瞬気が遠くなったのか椅子に背中をつけ、片手を額に当てていた。
「……この計画の首謀者はどうした」
「は……ブリュッケル公爵家の執事の男と盗賊に扮した荒くれ者どもの頭を内密に捕らえて牢に入れております。
尋問、もしくは拷問でもかければすぐに口を割るかと……」
「国王陛下、あの川は確かフライハイト国に流れています。
ティアナの捜索をお願いしましょう」
「ならん。
……ティアナ嬢との決め事であろう」
悲痛な面持ちの国王夫妻と護衛の三人を置いて、アレクシスは一人外へ出た。
廊下を進み、執務室へ入るとナタリーと宰相が浮かない顔でこちらを見ていた。



