連れてこられたのはアレクシスの自室で、初めて入るその部屋に思わずキョロキョロと中を見渡していた。
メイドがやっているのだろう、塵一つ落ちてないその部屋は思っていたよりも落ち着いた雰囲気だった。
アレクシスは手を離し一人寝室へ行くと何やら探しているようで、物音が聞こえる。
やがて、一つの小さな箱を持って戻ってくるとそれをティアナに差し出した。
「これを、ティアナに」
【私に?】
箱を受け取り開けてみると、そこには無色の宝石が太陽の光を受けると青緑色に耀くというシンプルなデザインのネックレスが入っていた。
「この計画の成功を願った……いわば御守りのようなものだ」
【御守り……】
「次に会うときまでつけていてくれ」
ゆっくり顔を上げアレクシスを見つめると柔らかく微笑み頷く。
ネックレスを手に取ったアレクシスはそのままティアナの首に手を伸ばして付け、よく似合っている。と微かに微笑んだ。
【ありがとうございます。
大切にしますね】
そっとネックレスに触れて目を伏せる。
ゆっくり顔を上げてアレクシスを真っ直ぐ見つめると、ティアナは真剣な表情で口を開いた。
【殿下、これから話すことは“もしも”の時の話です。
どうかお聞きください】
ティアナが話した内容にアレクシスは目を見開き眉を寄せたが、やがて頷き答えた。
メイドがやっているのだろう、塵一つ落ちてないその部屋は思っていたよりも落ち着いた雰囲気だった。
アレクシスは手を離し一人寝室へ行くと何やら探しているようで、物音が聞こえる。
やがて、一つの小さな箱を持って戻ってくるとそれをティアナに差し出した。
「これを、ティアナに」
【私に?】
箱を受け取り開けてみると、そこには無色の宝石が太陽の光を受けると青緑色に耀くというシンプルなデザインのネックレスが入っていた。
「この計画の成功を願った……いわば御守りのようなものだ」
【御守り……】
「次に会うときまでつけていてくれ」
ゆっくり顔を上げアレクシスを見つめると柔らかく微笑み頷く。
ネックレスを手に取ったアレクシスはそのままティアナの首に手を伸ばして付け、よく似合っている。と微かに微笑んだ。
【ありがとうございます。
大切にしますね】
そっとネックレスに触れて目を伏せる。
ゆっくり顔を上げてアレクシスを真っ直ぐ見つめると、ティアナは真剣な表情で口を開いた。
【殿下、これから話すことは“もしも”の時の話です。
どうかお聞きください】
ティアナが話した内容にアレクシスは目を見開き眉を寄せたが、やがて頷き答えた。



