次の日の朝食では初めて国王夫妻とアレクシスと一緒に食卓についた。
黙々と会話なく食べて、食べ終わった人は全員が食べ終わるまでじっと待った。
やがて全員が食事し終えると国王陛下が席を立ちこちらに視線を寄越してきたので、じっと見つめていると重々しく口を開いた。
「……聞きたいことはたくさんあるが、何も聞かない約束だったな」
その言葉に頷くと、国王は困ったような顔をしすぐにいつもの厳格な表情に戻された。
「何もかも上手くいった暁には、全て聞かせてもらいたいと思う。
まずは、フライハイト国までの道程を無事なよう祈っている」
【ありがとうございます】
席を立ち深く頭を下げると、国王は食堂を出ていった。
次に王妃が席を立ち、ティアナの目の前まで来るとそっと抱き締められた。
「本当は危険な目に遭わさずに、このままここでアレクシスの婚約者になってほしいのだけれど……。
ティアナ、必ず帰ってくるのですよ?」
【はい、王妃様】
抱き締める腕を離して扉まで歩き、名残惜しそうに一度こちらを振り返ってから王妃様も食堂を出ていった。
残っていたアレクシスは暫く黙りこんでいたが、やがて立ち上がると、少し時間がほしい。と言ってティアナの手を掴み食堂を出た。
黙々と会話なく食べて、食べ終わった人は全員が食べ終わるまでじっと待った。
やがて全員が食事し終えると国王陛下が席を立ちこちらに視線を寄越してきたので、じっと見つめていると重々しく口を開いた。
「……聞きたいことはたくさんあるが、何も聞かない約束だったな」
その言葉に頷くと、国王は困ったような顔をしすぐにいつもの厳格な表情に戻された。
「何もかも上手くいった暁には、全て聞かせてもらいたいと思う。
まずは、フライハイト国までの道程を無事なよう祈っている」
【ありがとうございます】
席を立ち深く頭を下げると、国王は食堂を出ていった。
次に王妃が席を立ち、ティアナの目の前まで来るとそっと抱き締められた。
「本当は危険な目に遭わさずに、このままここでアレクシスの婚約者になってほしいのだけれど……。
ティアナ、必ず帰ってくるのですよ?」
【はい、王妃様】
抱き締める腕を離して扉まで歩き、名残惜しそうに一度こちらを振り返ってから王妃様も食堂を出ていった。
残っていたアレクシスは暫く黙りこんでいたが、やがて立ち上がると、少し時間がほしい。と言ってティアナの手を掴み食堂を出た。



