「そんなにわかりやすい!?」


「うん。なんかニヤニヤしちゃって,あぁー妬けるわね。」


俺そんなに顔に出てんの!?

は…ハズっ!!


「じゃあ私はこっちだから。」


美咲は俺が向かう道とは反対方向を指差して言った。


「おう。気をつけてな?」


「うん。莉緒さんによろしくね!」


美咲は首元に巻いたストールを揺らしながら歩き出した。



あぁ…こんな風に話せる日が来るなんて思いもしなかった。


やっぱ,莉緒ちゃんのお陰だな。