電車に揺られて3時間。 2両しかない古びた電車は、走る度にキシキシと音がする。 でもそんな些細なことは全然気にならない。 この車両には私たち以外に誰もいない。 二人だけの空間だ。 「私たち、本当に一緒になれるのね」 「ああ、これからずっと一緒だ」