「はい大毅(だいき)!あーん」 「んっ!うまっ!やっぱり明日香(あすか)の作る料理は最高だな!」 卵焼きを頬張る彼の向こう側には、果てしなく続く海が広がっている。 いつも美味しそうに私の料理を食べてくれる彼が本当に好きだ。 私は卵焼きを口に含む彼をじっと見つめる。 「どうしたんだよ」 「うん?幸せだなって」 私がそう言うと、彼は笑って私の頭を撫でた。