好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


「俊は嘘がつけない性格だからな(笑)」

「最低ー、琴菜ちゃんかわいそう~」

「まあ栞ちゃん、仲直りしたんならもういいだろ」

淳基が栞をなだめる。

「にしても筋腫ねー、手術かなー」

「まあはっきりいってまだどれだけあるかによるみたいだけど、俺も女性の病気のことよくわかんないし、ネットで調べただけでさ」

「あたしもお父さんに一応聞いたよ分野違うけど医者だから、子宮の中か外かでだいぶ違うみたいだし」

「俺、本当無知だからさ、帰ってきた時も生理だからってヤレなかったこと口に出してたこと反省した」

「わーそれは琴菜ちゃんは身体だけかなって傷つくわ」

「ちょっと淳基、彼女甘やかせすぎじゃね?口が段々悪くなってきてるし、しつけしろよ」

「俊くんが誠実だったらあたしも何も言わない」

栞は自分の口を両手で押さえる。

「体育祭で話した時に嫌な感じしたのよね、俊くんのこと絶対好きなのよ、女の勘」

「まじでー、俺は違うと思うんだけどなー、来月も行こうって誘われてるのに」

「また行くの?信じられない」

「琴菜の病気知る前だったんだよ」

「行けないって言いなさいよ、向こうも行かないっていうならあたし達がチケット買ってあげるわよ、ねえ淳基くん」

「まあ、あまり勧めないな」

「何だよー」

俊は頭を抱えた。

淳基と栞はそのままデートへ出掛ける。

俊は琴菜の家へ行く。

三人で話して来たことを琴菜に話す。

「栞ちゃんらしいね(笑)」

「もう約束したならチケットも取ってあるだろうし来月は仕方ないとしてそれで終わりにして

私、夏休みに俊のほうにいっちゃだめかな?まあ来週の結果によるけど、俊は夏休み少ないんでしょ大学に比べて」

「あーまあ20日くらいかなー、それにグループ課題が休み明け発表だから今のメンバーで集まることも増えていくと思う、退屈じゃなければいいけど」

「マンスリーマンションでも借りようかな」

「そんなの勿体ない俺と寝ればいいよ」

「それなら、お父さんに了解もらってよね」

「話しとくよ」

週が明けて専門学校

俊は友達と楽しそうに談笑していた。

仲直りしたのかなー、あかりは俊のほうを見ていた。


放課後あかりは俊に声をかける。

「俊くん、ちょっといい?」

「俺、今日すぐバイト入らないといけないんだよ、悪いメールいれといて、ごめんな」

「あっ、わかった」

今のは避けられたのかな?気のせいかなー

でも彼女とどうなったなんてメールで聞けないよね。

チケットが取れてからにしよう。

あかりは今週、俊と話せないまま一週間が過ぎた。