好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


昼休み、みんなで食事をしていた。

ふぁあ、寝みい……

「少し寝る、10分前に起こして」

中庭のベンチで横になって寝る。



時間になる。

「行こうぜ、俊起きろよ」

俊は昨日琴菜のことを考えてて寝不足だったので起きなかった。

「先行ってて、私起こすよ」

「ん、じゃあ」

あかりは俊の寝顔を見ていた。

ふふ、カッコいいな、俊くんの寝顔なんて貴重

「俊くん、起きようよ、ねえ」

あかりは耳元で呼ぶ。

「俊……」

俊は体がピクッとなりあかりの頭を引き寄せ軽くキスをした。

えっ、何、びっくりした。

「琴菜……」

琴菜の唇じゃない!俊はびっくりして起きた。

「あっ、俺……」

あかりは真っ赤になっていた。

「ごめん、沢野だったのか」

「うん、びっくりした」

「ごめん、起こしてくれるのはいつも彼女だから間違った、ホント悪い」

俊は時計見て急いで立つ。

「やべっ、行くぞ」

あかりも俊について走って授業にいく。



授業が終わり

「俊くんさっきの授業中また寝てたでしょ、ノート写す?」

「あ、うん」

教室でノートを写していた。

「目が覚めてないならコーヒーでも買ってくるよ、写してて」

あかりは教室を出ていく。

恥ずかしくて顔がじっとみれない、どうしよう

俊くんのキス優しかった。

彼女さん……いいな〜

「あかり」

同じグループの美咲が話かけてくる。

「あたし、見ちゃった、俊くんとキスしたでしょ」

「あっ」

「昼、外に食べに出て急いで私も教室に行ってたの、で見ちゃった、何で男子いなかったの?」

「俊くんが寝てて起きなかったから先に行ったんだよ、でもあれは違うのよ」

「何が?」

「寝ぼけてて、彼女と間違えたの」

「またまたー」

「本当よ、あたしこれ持っていくから、じゃあね」

教室に戻ると俊は携帯を見ていた。

まだ既読つかねえか

ため息が出る。

「どうしたの?昨日寝れなかったの?今日はおかしいよ、俊くん」

買ってきた缶コーヒーを渡す。

「あっサンキュー」

財布を出そうとするが手を触られて止められる。

「いいよ」

二人は教室を出てコーヒーを外で飲む。

「まさか俊くんにキスされるとは思わなかったなー」

「ごめん、初めてだった?」

「うん」

「わー、本当ごめん」

俊は頭を下げて謝る。

「もういいよ、またサッカー行ってくれたら、私もサッカー観に行く友達いないしさ」

「うん」

「来月あるよ、行く?」

「うん」

俊は携帯をベンチに置いたまま空き缶を捨てに立つ。

携帯にメールが入ってきた。

‘俊のバカ!嫌い’

あかりは目に入ってしまった。

俊が戻ってくる。

「俊くん、メール入ったよ、ごめん音に反応して見えちゃった」



俊は携帯を開く。

「あたしのせいかな?テレビ見たとか…」

「いや、まだ見たかどうかはちょっとわかんねぇ、連絡がとれなかったんだよ」

「だから今週帰るの?」