好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


「もしもし、淳基どういうことだよ」

「そのままの通りだよ、栞ちゃんがお前がテレビに出たことを言うのに連絡したけど電話も出ないしメールも見てないって今かかってきたんだよ」

「授業中じゃねーのかよ」

「今琴菜ちゃんと同じ大学の子にさっき連絡とれたけど今日休んでるらしい、その子のところにも連絡ないんだって、一応言っとこうと思っただけだよ、じゃあもうすぐ昼休み終わるから切るよ」



「俊くん、電話終わった?授業始まるけど」

あかりはおそるおそる声をかけた。

(そんなに話してなさそうだったから大丈夫だよね)

俊の顔色をうかがう

「ああ、行くか」

二人で教室にむかう。

夜、琴菜に電話する俊

出ねえな

暫くして俊に電話がかかる。

(母さん?)

「もしもし」

「あっ、俊、今仕事に入ったら琴菜ちゃんが入院してるのよ」

「えっ何で?今日淳基からも連絡とれないってかかってきたんだよ」

「これから仕事だから明日聞いておくわ」

「わかった」

あっ、一応淳基と栞ちゃんに連絡入れとくか

「入院って」

「うん、明日母さんから連絡あるからまた連絡するな」

「最近痩せてたよね、気づいてた?」

「まあ、それは抱けばわかるよ」

「あの女の子と仲良くしないでよね、あたしもサッカー好きだからテレビ見たし、淳基くんがそんなことしたらあたしなら怒る」

「行くのは琴菜は許してくれたよ、ちょっと抱きついたのは後からヤバイと思ったけど、あいつはなんか男友達みたいな感覚なんだよ」

「向こうが俊くんの事好きになったらどうするのよ、あまり思わせぶりな事しないでね、まあ、明日授業終わったらあたしも病院に行ってみるよ」

「ああ、頼む」


琴菜……
離れたことでストレスになってるのかな、でも将来の為に勉強頑張って資格とらないといけないのに…



次の日の朝、母親から連絡が入る。

「貧血がひどくて倒れたそうよ、2.3日入院して検査するって、今日お母さんが一度帰って携帯持ってくるそうだから連絡入れるように言っとくって」

「わかった、ありがとう」

「俊、今週は父さん仕事だから帰らないけど、電車で帰って琴菜ちゃんと会って来なさい、この間も寂しそうだったぞ」

「わかった」



俊は学校に行く。

「おはよう俊くん」

「おはよ」

「俊、土曜日カラオケ行ける?」

「悪い、今週は家に帰る」

「彼女と会うのか?」

「まぁな」