好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


琴菜ちゃんに言ってもいいのかなー

栞は悩んでいた、淳基くんに相談してみよう。

次の日淳基の大学に行く。

「おまたせ、栞ちゃん」

「ごめんね、急に」

「栞ちゃんの急はだいぶ慣れてきたよ(笑)」

(優しいなー)
「ご飯行こう~」

栞は淳基の腕を組んで食事に行き、体育祭の事を話す。

「俊は元々男女とも友達が多いからさ、一緒にいること事態はおかしくはないと思うけどな」

「それはあたしも同じクラスだったからわかるんだけど、琴菜ちゃんが連絡が減ったっていうのが、気にしてるとこなんだよね、俊くんにしたらあり得なくない?淳基くんだって会えない時はメールくれるのに」

「俺だってってそんな風にいわなくても…」

「あーごめん、深い意味はなくてね、あれだけ琴菜ちゃんのこと心配する俊くんだからさ」

「まあ、確かに俺と飯食いに行くだけでも家に帰ったら連絡入れるようにしてたからなー、連絡が減ったっていうのは琴菜ちゃんが心配するのもわかるけど、今までが一緒に居すぎたから少し自分の時間を楽しんでるのかも、別れることはないと思うよ」

「そうだといいけど……」

週末に琴菜と会う。

栞は正直に会って女の子といたこと、バスで来たから抜けれないから連絡しなかったと言ってた事を告げた。

「ありがとうね、栞ちゃん、信じなきゃね」

琴菜ちゃん……ただでさえ細いのに痩せた気がする。

「琴菜ちゃん、食べてる?痩せたんじゃない?」

「食べてるよ、俊がいないからお菓子食べなくなったからかな」

今にも泣きそうな琴菜は必死で笑顔を作っていた。

(琴菜ちゃん……)

「琴菜ちゃん、琴菜ちゃんは今の大学での勉強をしっかりすることだよ、俊くんのことはあまり気にしないでね」

「ありがとう」

二人は別れた。

琴菜のマンションのエレベーターで俊の両親に会う。

「こんにちは」

「あら琴菜ちゃん、俊は今週は用事があるって帰らなかったのよ」

「そうですか、仕方ないです、バイトですかね?」

「バイトは平日しか入ってないよ、今日は学校の友達と、ご飯を食べてカラオケに行くって言ってたよ、仲がいいグループみたいな子が出来て5人くらいでよく遊びに行ってるよ」

「琴菜ちゃんも大学楽しい?」

「まあ普通です、じゃあ失礼します」

琴菜は部屋にこもる。

涙が出てきた。

(仕方ないよね、学校の友達も大事だし、友達にヤキモチ妬いても……)

涙を拭く。

(私も自分の時間大切にしなきゃ、今、俊はいないんだから)