好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


「できたー」

「栞ちゃんは何が出来る?」

「料理のこと?」

「うん、おにぎりできる?」

「形はちょっと自信ない」

「じゃあ、ご飯炊けてるからそれをこのボールに全部うつして」

「それくらいならできる、琴菜ちゃんが頼もしく見える、全然トロくないよね、最初言ってたのに」

「琴菜はな、自分のまわりは早いんだよ半径三メートルくらいかな(笑)」

「もう、ひどいな、確かにそうだけど、走ったり急いだりするのが苦手なの、料理も早いんじゃないよゆっくりだよ」

「あたしと反対だね~」

みんな続々と集まり始める。
俊と淳基がホットプレートで焼きそばを焼き始める。

「琴菜ちゃん、ちょっと来て」

「何?」

「着替えを持ってきたの、どっか着替えれるところある?」

「じゃあ俊の部屋に行こうか」

俊の部屋に入る。

「へぇ、きれいにしてるね」

「俊はあまり物に執着しないからね、集めてるものとかないからかなー」

「はい、これ着て」

「サンタの衣装じゃん、ちょっと短くない?」

「キャプテンがミニスカートが好きっていってたからさ、あたしはズボン」

「ズルい~」

「あとちょっとしたゲームとか買ってきた」

リビングに二人行く。

「メリクリ~」

「おー、サンタだ」

「可愛いよ」

「琴菜、お前可愛いけどーショートパンツだっただろ、こっちこい」

琴菜のスカートに手を入れる。

「やー」

「やべーよ、動くなよ、みんなには見せねえ」

「いいよ、くるっとまわっても」

「なんで、栞マネはズボンなの?」

「えっ、寒いし(笑)琴菜ちゃんはキャプテンのリクエストに答えてあげただけ」

「琴菜可愛い」

「ありがと」

「よかったな、無事にパーティーできて」

「ああ、俊が部室入ってきた時は顔死んでたからなー」

「琴菜マネ、俊は重いと思うけど我慢してな」

「俺、重いのか?」

「重いよなー」

「独占欲が強いんだよ」

「そう」

「何で?好きな子は独占したいだろ」

「それはわかるけどお前は男子も女子も普通に話すじゃん、でも琴菜マネには男が近づくのは嫌だろ?」

「あたり前じゃん」

「だから重いって」

「私、でも学校でも部活でも男子と話すよ」

「それは俊がみんなに牽制かけてるからだよ、最初の打ち上げの時にすでに手をだすなって部員に言ってるし、部員以外でも名前がでたら俺の彼女だからって言うんだよ、一年生の時はしょっちゅう言ってたからさ」

「俺らもクラスで琴菜マネのこと可愛いとか言ってる男子がいたら俊が彼氏ってみんな言ってるから」

「そうだったんだ」

「琴菜ちゃん、告白されたことないの?」

「ない、俊は一杯あるよ」

「女子はさ、自分に自信あったら奪いにいくじゃん」