好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


「やだ、琴菜のこと嫌にならないで」

「ならないよ」

琴菜が布団から出てきて、俊から近づいていく。

「キス以上は絶対してないよね、してたら別れるから」

ベッドに腰かけて琴菜を抱き締める。

「ごめんな、琴菜、キスはされたのは事実だけど、それ以上は絶対ないから、逃げれなくてごめん、俺、それ以上してたらパジャマ着てないから、わかるだろ?っていうか琴菜しか知らないことだろ?」

「……うん、俊はエッチの後は服を着ない」

「そう、仲直りしよ、琴菜のこと好きだからな」

「ごめんなさい、最近エッチばっかりって思っててね、昨日映画行ってエッチしなかったから浮気したのかとちょっと頭をよぎったの、私ヤキモチ妬いちゃう、どうしよう」

「俺の事が好きだからだろ?」

「うん」

「まさかのお母さんの葵くん?発言にはびっくりしたな(笑)」

「本当に覚えてないんだよね」

「まあ仕方ないよ、俺の上に座って」

ちょこんと琴菜は座る。

俊は左手で琴菜の頭を支え右手で琴菜の顎をもち顔を近づけていく。

「んっ」

激しいキスと優しいキスを繰り返しながら二人は抱き合う。

「今日は服着てよ、俊の家じゃないんだから」

「わかってるけど、俺は琴菜を全力で抱くからしばらく動けねえんだよ、知ってるだろ?」

「知ってる」

俊はやっと起きて制服を着はじめる。

「明日みんなに謝らないとな、気をつかわせた」

「うん、パーティーもあるしね」



次の日の部室

「無事に仲直りしたから」

「良かったな」

「クリパがなくなるかと思ったぜ」

「大丈夫、悪かった心配かけて」

「心配というか、俊が謝るのはみんなわかってたけどな(笑)」

「そうそう、琴菜マネがいつ許すかだよな」

「どうせ、俊のことだからヤって仲直りしたんだろ?」

「いや~今回はマジで怒ってたから仲直りしてからヤった」

「一緒じゃねーか(笑)」

俊が明るいと部室が賑やかだな、これが俊の人を惹き付ける力なんだな

淳基は着替えながらみんなを見ていた。

「はい、後は今日のクリパで話そうな、行くよ」

淳基はみんなをグランドに促す。



練習終わり俊の家

「俊、唐揚げ揚げてね、私は野菜を切るから」

「わかった」

二人で料理を始める。

栞と淳基もみんなより早くやって来た。

「淳基くん、ゆで卵の殻むいてくれる?」

「オッケー、これポテサラ?」

「うん」

「じゃあ、全部するよ、まかせて」

「ありがとう」

「あたしはすることある?」

「栞ちゃんは紙コップと紙皿と割り箸をテーブルに並べていって」

「はーい」