好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう



「重い……琴菜か?」

隣を見る。

「えっ、泉姉ちゃん、なんで布団に入ってきてんの」

「寒い」

「あっ」

エアコン入れる。

「あったかーい」

俊のほっぺたにキスする。

「ちょっと泉姉ちゃん」

「さみしいのー、彼と別れちゃって、俊くんが彼女とうまくいってるのがうらやましい」

「うん、まあ俺が好きすぎるから、でも時々怒られるよ、でも琴菜が怒るのは俺が悪い時だと思うから謝るよ」

「年とってくると謝れなくなってくるのよ~」

泣き出す。

「何で別れたの?」

「仕事がお互い忙しくなってきて私は土日休みで、彼は平日休みなの、遊べなくなってきて」

「会おうと思えば会えるんじゃないの?」

「でも新人で覚えることが一杯で余裕がなくなったのね、銀行だから顔に疲れも出しちゃだめだし、あっ昨日化粧落としてない、やばい、でも話してスッキリした、また、頑張るよ」

泉は俊の唇にぶちゅーとキスして言いたいことをいって帰っていった。 

「よし、気合い」

嵐のように去っていった。

「はぁー泉姉ちゃんは自分のペースで行動するからなー、社会人大変だな」

時計を見る。

「まだ、寝れる」

俊はもう一度眠りについた。

8時に琴菜がやってきた。

「おはようございます」

「おはよう、唐揚げの下味を今つけたから、明日の夜揚げてね」

「はーい」

俊の部屋

「起きてー」

いつものようにカーテンあける

「琴菜か?」

「うん」

「おはようのキス」

琴菜が俊に寄っていくと頬と唇に口紅のあとがついていた。

「俊のばか、知らない!」

走って出ていく。

「なんだぁー」

俊は起きてぼーっとする。

リビングに起きていく。

「琴菜ちゃん怒って出ていったわよ、あら、あー怒って当然ね、鏡見なさい」


洗面所にいく。

「ゲッ、やばい泉姉ちゃんそういえば化粧落としてないって……口紅ついてるじゃん、もう〜琴菜が激オコじゃん」

頭を抱える。

女子更衣室

「あれ、琴菜ちゃん、早いね」

下を向いていた琴菜が顔をあげる。
涙でぐしゃぐしゃだった。

「ど、どうしたの」

と聞いたものの琴菜ちゃんが泣くなんてキャプテンのこと以外ありえないけど

「うっ、栞ちゃん、俊が浮気したー」

「それはないでしょ、あたしの時みたいに女の子と仲良くしてたとかじゃないの?」

「違う」

「昨日デートしたじゃない」

「その後だったんだよ、証拠があるもん」

「何?」

「朝起こしにいったら俊のほっぺたと口に口紅ついてたの」

「それは……」

何も言えないかな…