好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう

栞の部屋

「どうしたの?顔赤いよ」

「嫌、気温の変化だよ、部屋が暖かいから」

二人は勉強を始める。

「あの」

「ん?」 

「イブに勉強なんて嫌だった?俺の都合で年内に宿題も終わらそうとしちゃってるから」

「あーでも、解らずに宿題も出来ないし、淳基くんが教えてくれるから大丈夫よ、年明けてゆっくり遊べばいいじゃん」

「本当に?」

「あたしは二人でいることが今は嬉しい、嫌ならちゃんと言える子だから気にしないで」

「明日、コンビニでケーキ買って食べようか」

「うん」

「淳基くんのクラスとかはクリパとかなかったの?文化祭の時仲よさそうだったけど、淳くんなんて呼ばれてたし、淳基くんも女の子のごみ捨て手伝ってたりしてたの見たんだからね、告白とかされたでしょ」

「俺らのクラスはクラス替えがないからね、去年から一緒だし、打ち上げはしたよ文化祭の次の週末に、それに名前は坂本が二人いるからで特に意味はないよ」

「最後の答えはぐらかしたでしょ、告白されたんだー」

「もうーするどいよ、そういうとこ」

「女の勘」

「断ったよ、好きな子がいるからって」

「あたしのことかなー」

「そうだよ、おしゃべりしすぎ、全然今日進んでないよ、ほらほら」

照れていた。


俊は琴菜と別れて家に帰ってきた。

「ただいまー」

「おかえりー」

「あっ、泉姉ちゃん久しぶり」

「久しぶりね、勉強頑張ってる?」

「なんとかついていってるよ」

「泉ちゃんの家庭教師のおかげよ」

泉姉ちゃんは俊のいとこになる、琴菜と同じ高校へ通うために勉強を教えてくれていた。

「今日イブじゃん、彼女とデートだったの?」

「そう、映画いってきた」

「順調なんだね」

「えーだって別れる要素がないもん、ゆっくりしていって、俺は風呂に入ってくる」

「身長も伸びていい男になったね」

「そうね、身体は確かに、態度もでかくなったけどね(笑)」

「ふう、暖まった、二人とも飲み過ぎないでね、おやすみ」

「生意気だぞ」

「ハハッ」