好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


「はい、頑張ります、おバカな彼女は特進クラスの人には合わないよね、まあ彼女じゃないけど隣歩いて申し訳ない」

「そんな自分を下げることを言わない……このさい言っておくけど俺は正直、栞マネと付き合いたいと思ってるよ」

「えっ」 

「でも、元カレと別れた時にそれにつけこんでみたいに思われるの嫌だったし、栞マネの気持ちも整理できてなかったらと思ってたから何も言わずにいたけど栞マネは俺のことどう思ってるの?」

淳基は一気に言い切った。

シーンとなる。

「ごめん興奮した、ハア」

「あの、可愛い……」

「へ?」

「だ、か、ら、かわいいんだよね」

「俺……男だし」

淳基はすねる。

「そういうとこがかわいいじゃん、(笑)ごちそうさま」

席立って食器をさげる。

「おいしかったよ」

「いや、まあそれならよかった」

栞はソファーに座る。



はぐらかされた気がする、今言うことじゃなかったかな、それか元カレのことまだ……

淳基も食事を終えてソファーに座る。

「ごめん、感情的になった」

「あたしねこの間一人で帰った時に、文化祭の前日ね……つまらなかったんだー、当たり前の様に送ってもらってたけどその時間てすごく楽しい時間だったみたい

その時からまあ一緒に帰ってくれるといいなーって思い始めてて、あたしこそ彼と別れたばかりですぐ坂本くんと付き合っては軽い女だと思われるの嫌だったの」

「それは、オッケーってこと?」

栞は携帯から写真を出す。

「これ、打ち上げの時に撮っちゃった、寝顔可愛いよね(笑)待ち受けにしてた」

「ちょっとやめて恥ずかしい、サッカーしてるとことかにしてよ」

「サッカーしてる時は写真とる暇ないもん、これがいいの」

栞から淳基にキスをする。

「……びっくりした」

顔を真っ赤にして自分の口に腕を持っていく。

「ふふ、付き合ってください」

淳基は驚いていたがすぐ側にある栞の頬を両手で包み淳基からキスをした。


「一人で帰れるのに」

「駄目だよ、こんな美人が歩いてたら声をかけられる」

「無視して歩くし」

「俺が送りたい、明日から勉強忘れないでね」

「うん」

「じゃあ、ありがとう、明日ね」



家に入るなり

「お母さん~部屋片付けるの手伝ってー、明日人が来る」

「だからいつもいってるでしょ!自分でしなさい」

「無理~、お父さん~」

「頼られた、嬉しいな手伝うよ栞ちゃん、お友達が来るのかい?」

「彼氏ー」

「えー」

その日の夜は御崎家はバタバタだった。