学校は冬休みに入った。
琴菜は俊のベッドの上で朝を迎えていた。
「琴菜~もっと引っ付いて寒いよ~」
「引っ付いてるじゃん、エアコンの温度上げる?」
「人肌がいいんだよ~」
俊は甘えモードに入っていた。
こういう俊もかわいいんだよね
私は俊にぎゅーっと裸のまま抱きついた。
私達は夜に一杯愛し合って眠くなってそのまま眠るから起きたときにはいつも裸だ。
「琴菜は細いな、もう少しここに肉がついたらいいのに」
琴菜の胸を掴む。
「えーでもお腹も出て来ちゃう」
「腹は腹筋で、でも腹に力入るから大丈夫だろー」
「もう、やだー」
二人のラブラブは、あと一時間ほど続いた。
二人は朝食を食べていた。
「クリスマスどうする?」
「クリパ?」
「それはお母さんの仕事次第でしょ?二人のほう」
「あー、考えとけよ、欲しいものある?」
「うーん、そういわれると思いつかないけど、考えとくね」
部活帰り、栞と淳基
「琴菜ちゃんから聞いた、クリパするんだってね」
「うん、去年もしたな」
「楽しそう、ねえ、この辺おもしろショップみたいな雑貨売ってるとこってないの?」
「俺の家の近くにあるよ、電車で行くことになるけど」
「行きたい、ねえ、連れていって」
「いいけどいつ?」
「明日は?」
「明日?急だな、でも明日はちょっと用事ある、明後日でいいかな?」
「うん」
「じゃあまた明日部活でね」
淳基は栞を送って帰っていく。
買い物当日、まずは栞の家で着替え、淳基の家へ向かう。
「ここが俺の家、どうぞすぐ着替えてくるから待ってて」
「坂本くんとこって街の中心部だったんだね、オシャレなマンション」
「昔は一軒家だったんだけど親が離婚して家を売ったんだよ、俺は今親父と暮らしてる
一軒家は二人には広すぎるし、親父も出張が多いからあんまり帰ってこないし」
「あたし、坂本くんのこと何も知らないね、いつもあたしばっかりしゃべってるんだね」
「そんなつもりはないけど……隠してる訳でもないし」
「じゃあ少し自分の事話して」
「んー、あらたまって聞かれるとなー」
淳基は考える。
「全然おもしろくないよ、えーと妹がいる
妹は母さんと祖父母と県外に住んでるんだ
母さんが仕事が忙しくなって父さんとはすれ違いになって妹は小さかったから、ばあちゃんが来ることが多くなって……やっぱり不便だから母さんが実家に帰っていったんだ
俺は街のほうが大学に行くことを考えて父さんとここで暮らす選択をしたって訳
両親は仲は悪い訳ではないよ、年末は、ばあちゃんの家に集まるし、テレビ電話もしてる、それくらいかな」



