「あの二人、どこへ行くって?」
「パンケーキの美味しいお店に行くそうですよ。」
「じゃあネロシティねきっと。」
何を話しているのかは分からないけど、楽しそうにしている2人をつける僕と真紅。レイの護衛は何があっても必要なもの。『金の力』は偉大なもので、他者に触れにこられてはいけない。彼女は偉大で、尊大で、脆く儚い。そういう存在だ。僕らは、レイの隣を歩く愛梨にだって警戒心を持っている。