色々なところに話が飛んだが、とにかく小太郎は真紅のことを少なからずトクベツに思っているようだ。セーラに感づかれたということならば、セーラより勘のいい真紅はそれに気づいているのだろうか。気づいているからよくコンビを組まされるのか。あえて傍に置いてくれるなら、このコイゴコロを拒否する気はないということなのか―。

だとしたら嬉しいなぁと思いながら、小太郎はベッドに寝転んだ。この淡すぎるコイゴコロはどこへ向かうのだろうか。それは小太郎本人にも分からないことだった。