『ねぇ、先輩!この私達の高校の幽霊の噂って知ってます?』
そう、話題を振ってきたのは後輩だった。
『へ?何それ?』
私は聞いたこともない言葉に少し驚いた。
『夜中、教室の中に男子が現れるって噂です!』
と、後輩は輝かしい瞳で私達先輩組を見つめる。
『何それー!絶対嘘だってー!』
と、麻希ちゃんはおどけつつ否定する。
『先輩!本当ですって!!信じて下さい!!』
『そんなに本当だって言うならさ…
肝試ししよーよ?ね?…』
意味有りげにニヤニヤした顔で麻希ちゃんはそう言ったのだった…