『おい、ちょっと待て』
その女とは考えられない低い声に私は震えながら振り返る。
苦手な男子と言う種族の内の一人と目が合う。
体が更に震えて強張る。
『な、ナンデスカ?』
声が上擦って、カタコトに成る。
それも仕方ない。
何故なら私は、男性恐怖症なのだ。
『ちょっと話が有る。
部活終わったら教室来い。
待ってるから』
『は、ハイ…』
私は、意味が理解できず、回らない頭で何とか考えた?結果?たどたどしくそう、答えたのだった…