【続】碧くんしか見てないよ



「……俺がいつそんなこと言った?」


碧くんの声があまりに心地よくて……素直に口を開く。


「……碧くん、向こうの高校のマネージャーと、付き合ってたんでしょ……?赤松先輩が、言ってた……」


さっきも碧くんのほうから駆け寄っていた。

別れたあとも、ふたりは仲良しなんだ……。


「ごめん、今の忘れて………っ」


言ったあとに後悔する。

気持ちが通じあったばかりなのに、重いって思われたくない………。


「………なにそれ、付き合ってないよ。先輩、勘違いしてる。あのマネージャーと付き合ってるのは、俺の友達。そのふたり、今喧嘩してて…俺が仲介役みたいになってるだけ」


「そ、そうだったの……?」


驚いて碧くんを見上げる。