試合が、終わった。
2ー2の引き分けのようだ。
グラウンドにいる部員たちは一斉にばらけた。
自分がここにいることが碧くんにバレてはいけないから移動しようとしたけれど……足が止まった。
碧くんが、南野高のマネージャーに、話しかけに行ったからだ。
ふたりで仲良さそうに話している。
マネージャーの女の子は、碧くんより身長が低い、小柄で可愛らしい子。
ズキンズキンと心臓が痛みはじめる。
わたしとは正反対そうな女の子。
見るからにふわふわしてて、人懐っこそう。
碧くんは………ああいう女の子が、好みなんだ。



