それから2人でいろいろなところに出かけた。


『ケント、今日は綺麗な夜景見に行こう』


私はケントを助手席に乗せて、車を運転した。


『夜景って何ですか?』


そか、知らなかったのね。


『ケントの好きな夜の世界に、キラキラしたあかりがたくさん灯ってるの。すごく綺麗だよ』


『夜景、楽しみ…です』


こうやって私達は、少しずつ距離を縮めていく。


でも、それ以上のことは何も望まない。


何も。


ただ、ずっと一緒にいたい…


本当にそれで良かった。


大好きだよ、ケント…


夜景、本当に綺麗。


見てたら自然に涙が出てきた。


ケントと一緒にいられて、あまりにも幸せ過ぎて…


私が幸せにしてあげるって思ってるのに、違うよね、ごめんね。


ケントが私を幸せにしてくれてるんだよね。


『あずさ、寒くないですか?』


『うん、少し…でも平気だから。ありがとう』


そう言ったらね…