しばらくして部屋に戻ってきたイケメンは、キチンとドライヤーで丁寧に髪を乾かし、着替えを済ませていた。


彼氏のパジャマはこの人には小さかったみたい。


ズボンの裾がかなり短かい。


『お世話になります。ありがとうございます。おやすみなさい』


って、寝るんか~い!!


どうやら昼間はサングラスをかけながら起きていて、夜は眠るって訓練したのね。


夜行性から昼間に行動出来るように…本当に涙ぐましい努力だよ。


それにしても、ドキドキして損した~!


ドラキュラだってわかってても、こんなイケメンがすぐ側にいたら緊張しちゃう。


だってすごく顔が綺麗で肌もすべすべで、髪もサラサラで、褒め言葉しか出てこないよ。


これって、もしかして…


まだ私が経験したことのない「一目惚れ」なんじゃない?


嘘だ…


嘘だよ、私、西洋の怪物に恋してしまったかも知れない!!