「いや、証拠は出てるよ。
"特性所持者法律"での木崎絵梨奈の証言として。」

俺がそう言うと、笑っていた彼女が無表情になる。
顔が全て見えないのが怖い。

「木崎絵梨奈は、あなたに操られていた事を証言しています。
昨日あなたが気絶している間に全て思い出しているんですよ。」

""私が命令した事は、忘れなさい。""

「彼女の頭痛は、記憶を封じられていたからだ。」

そう言うと、神田先生は無表情のまま話し出した。