だが、色々と腑に落ちない俺はふと振り返ると、誰かがこちらを見ていた気がした…。


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「ただいまー。」

家に帰ると、カレーのスパイシーな匂いが鼻の奥にツンと広がる。

「遥斗!おかえりなさい!
今夜は夏野菜のカレーよ!」

水色のエプロン姿でお玉片手に笑いかけてくるレナさん。

彼女の服を脱がして、
裸エプロンにしたくなる程疲れていた俺は
黙って抱きしめた。

「今日は疲れた…。癒して。」

髪の匂いを嗅ぐと、なんだか無性にムラッときた。

「遥斗…?え?どうしたの?ちょっ…!!」