「もう一度彼女に話を聞きます。
お仕事中、どうも。」

難波さんが立ち上がり、体育館へ行きたがる。

「私は保健室に居てるので、何かあればいつでもお話聞きますよ。では。」

艶やかな笑顔で会釈して颯爽と歩く姿は、
モデルさんのようだった。

「おーい、難波さん?顔赤いですよ?」

ソワソワしている難波さんに突っ込むと、
ハッとして俺を見た。

「何言ってんだ!バカ!俺は美人が苦手なんだってば!!ほら、体育館行くぞ!」

「はーい。」

戸惑う難波さんを見て、結局美人が好きなんぢゃないかと思った。

そんな俺の疑る目を見た難波さんは何度も振り返っては「違う!」「苦手だ!」と真っ赤な顔で反抗した。
素直になればいいのに…。