Last note〜特性を持つ者へ2

「刑事さん達…大丈夫ですか?」

新太がハラハラしながら話しかけてきた。

「大丈夫。落ち着いてきた。」

だが、そんな俺達の様子を見た新太からまさかの言葉を聞いた。

「…刑事さんて、特性持ち?」

「……知っているのか。特性の事を。」

「うん。…俺の爺ちゃんが持ってたから。」

そう言って自分のカバンからポカリスエットを出し、俺に渡してくれた。

「やるよ。飲みかけで悪いけど。」

「ありがとう。」

半分残ったそれを一気に飲み干そうとしたが、
難波さんと目が合ったので一口だけ残してあげた。