「君の話をもっと聞かせて欲しいんだ。
俺ならきっと、力になれると思うから。」

気が強くて、容姿端麗で、大人が見ても申し分ない程に見惚れるような子だ。

だけど、瞳の奥はまだまだあどけない
17歳の女の子。

絵梨奈さんは今、俺の瞳をじっと見つめている。
俺の瞳に映る自分を、自分の能力を知りたがっているように…。

「助けて……。」

やっと声に出した素直な言葉を聞いた俺は、
砂浜に腰を下ろして少し語ることにした…。