Last note〜特性を持つ者へ2

ひとまず夕食の前に俺達は、温泉に入る事になった。

「湯海」の宿の外に、露天風呂に繋がる簀子の道を歩いて行くと、先程の女子高生達が違う道からやってきた。

「ほんとに事故なのかな…」
「祐子、泳げないから溺れたのかも。」

「もう、やめてよみんな!!」

1人の女の子が声を荒らげた。
さっきの取り巻きには居なかった子だが、
俺はその子に見覚えがあった。

午前中、ボーッと海を眺めていた女の子だ。

女の子達の中でダントツに可愛い子で、
長く綺麗な茶髪を乱して息を切らしている。

「ごめん、絵梨奈…。」
「祐子と仲良かったもんね。」
「温泉、入ろ!」

「ごめん、怒るつもりぢゃなかったの…」

ショートカットの女の子が、絵梨奈と呼ばれるその子の手を引いて女湯に入っていった…。