「ビックリした…。
いや、嬉しいんだ。俺と同じ特性持ってる人、
居るんだなって思うと…。初めて知ったから。」

"ねぇ…遥斗、こっちに来て?"

俺は"Last note"の特性が開花した日の事を思い出した。

まだ幼かった俺は、
裸で父親ぢゃない知らない男の人と一緒にいる母親に絶望していたんだ。

"ママ…この匂いなぁに?"

少し周りより早く思春期を迎えていた俺は、
目の前の現実が受け入れ難くて息苦しかった。

"これはね……快楽の後よ。
遥斗も、ママとしてみる……?"

その瞬間、世界一好きだった母親を
世界一大嫌いになった……。