幼い頃ある少女とキャンドルの家で出会った。
僕は、キャンドル家に一歩一歩近づき・・・。

佳奈美「何しに来たの?」
夏樹「僕は…決して怪しいものではないです」
佳奈美「私の秘密基地のキャンドル家に近づいている時点怪しいよ」
夏樹「あ、あ、ああぁぁぁっぁ!!!」

彼女は、くすくすって笑っていた。

夏樹「僕、夏樹です。よろしくお願いします」
佳奈美「私は、佳奈美だよ!よろしく」

佳奈美・・・・。

夏樹「はっ!ゆ、夢だったのか・・・」

幼い頃に、佳奈美っという少女との出会いがあったことが毎日のようにみてしまう。
きっと・・・彼女との約束があるから毎日のように同じ夢を見るんではないかと思う。

奈々「なーつーき!!!」
慶介「夏樹!!!!!!!」
夏樹「おぉ!」
奈々「何が「おぉ!」だよ」
慶介「何ぼけっとしてるんだよ」

奈々と慶介は、幼い頃からの幼馴染でずっと一緒にいてくれる存在。
幼い頃に出会った、佳奈美のことも知っている。

奈々「佳奈美のこと考えていたんでしょ!」
慶介「佳奈美って例の!」
夏樹「やーめろ!って。彼女だって人間なんだから…」

そう、人間・・・・。

慶介「奈々と俺は佳奈美との約束したこと覚えてるよ」
奈々「しかも、私たちと佳奈美のことの約束じゃなく夏樹と佳奈美の約束のこと。」
夏樹「や・く・そ・く?」

奈々と慶介は驚いた目で、俺を見ていた。

慶介・奈々「あんたバカか!!!!!!!」
慶介「佳奈美と愛の誓いをしていたじゃないか」
奈々「制服のポケットに入っている!雪の結晶のネックレス見て思い出しな」

ポケットを確認してみた。
雪の結晶のネックレスが入っていた。
それを見た俺は・・・記憶を思い出した。

夏樹「あっ!!そうだよ!!!」

自然に涙が出てきた・・・・。
奈々と慶介が、抱き着いてきた・・・。

夏樹「な、なんで俺は・・・大事な約束を忘れていたんだろ…三歳の時に出会って…佳奈美と23歳になったらまたキャンドルの家で待ち合わせする約束していた…」
慶介「誰だって忘れることだってあるよ」
奈々「夏樹が悪くない。私たちが早く教えてあげなかったのも悪かった…」

ばかっ!俺がこうだからダメなんだって思ってしまう。

夏樹「俺、先帰るわ」
奈々「うん!またね!」
慶介「また明日な」

夏樹は帰って行った。

慶介「奈々はいいのか?」
奈々「何が?」
慶介「奈々あいつのこと好きでしょ?」
奈々「私がな、夏樹の事すきー?ってなわけないじゃん」

好きって思い抑えてるんだけど・・・。
夏樹には佳奈美がいるから言えない・・・。

慶介「じゃーその涙は?」
奈々「あ、あれ。なんでだろう…勝手に流れていくなぁ。」

慶介が抱き寄せてきた。

奈々「け、慶介?!」
慶介「泣き止むまでこうしててあげるから」

慶介は、本当に兄っていう存在だけど…とても頼りになる。

奈々「慶介!夏樹お所にいくぞ!!!」
慶介「おー!!」

慶介の携帯が鳴った♪

慶介「もしもし」
夏樹の母「もしもし、夏樹の母です」
慶介「どうしたんですか?」
夏樹の母「夏樹がね、事故にあって意識不明なのよ」
慶介「え…。」

突然のことで俺は…何考えたらいいのかわからなかった。

電話を切った俺は・・・。

奈々「誰からだった?」
慶介「夏樹のお母さんからだった。夏樹が事故にあって意識不明って…」

奈々は俺の胸のところを軽くたたいてきた。

奈々「なんでだよ!!さっきまで元気よくまたねって言ってくれたのに・・・」
慶介「とりあえず、病院行くぞ」

俺らは夏樹がいる病院へ向かった。