春side

正直、桜が虐待を受けていることにも、犯されていたことも、初めて聞いた。

春「なんで、全部溜め込むんだよ……周りを頼れよ」

こいつと会ったのは、俺と桜が小学校の時

俺は親に捨てられ、施設に預けられた。

だが施設のヤツらにも俺は邪魔者扱い、ついには死のうとして、橋に行った、

飛び降りようとした時誰かに手を掴まれた。

それが桜だった……

春「あんた誰」

『桜……お前は』

春「春……」

『そうか、お前行くところないんだろ?来い』

そう言われ、手を引かれて連れてこられたのは本部だった。

桜や俺みたいな小学生はいなくて、みんな高校生や大人だった。

ガチャ!!

『ボス、良い奴拾いました。』

ボス「お前名前は?」

春「春……」

ボス「そうか、桜気に入ったのか?」

『あぁ……こいつならすぐに上に行ける。私が育ててやってもいいですか?』

ボス「あぁ……手加減しろよ」

『その前にお前は来い。』

そう言われ、部屋に行った。

『ここがどこかわかるか?』

俺は知らなかったから首を横に振った

『ここは殺し屋の本部だ。殺し屋は分かるな?』

春「殺し屋……」

『殺して欲しいヤツらを殺す仕事を私達はしている。お前も入らないか?嫌いなヤツらを殺せるぞ』

春「入る」

『よし、お前私と同い年だよな。これから宜しく、その前にお前に名前つけないとな。』

春「名前?」

『コードネームみたいなものだ私はblackwing黒い翼って意味で呼ばれている。お前は何にしたい?』

春「死神……」

『死神……理由は?』

春「悪い人たちを殺す、死の神になりたい」

『分かった。じゃあ死神これからよろしくな』

そう言って、施設では冷たい視線を向けられた俺に初めて暖かく接してくれた。桜……

桜があの時俺を拾っていなかったら俺は死んでいた。

桜には感謝している。命の恩人だ

それから俺は桜に褒めてもらいたくて、一生懸命頑張って世界No.2を手に入れた

春「全部お前のおかげだ……ありがとな」

それから俺も桜を抱き寄せ一緒に寝た。

春side end