桜side

ジリリリ!!

んん朝か……

隣には何故か人がいる……

あっそっか泊まったんだ。

『春……春起きて』

春「んん??あぁ朝か」

『うん、』

春「そうだ!俺待ち合わせしてたんだ。」

『そうなの?そうだ私も今日一日中仕事入ってた』

春「1日?お前何人殺すんだよ笑」

『さぁ、今日は10人くらい?大体がヤクザだから、組ごと潰すことになるけど』

春「資料とかあるのか?」

『うん、これ』

春「へぇ〜世界No.10の奴らもいるのか。」

春「あ、俺そろそろ行くな!何かあったらメールしろよ!」

バタン!!

私も着替えよ。

時々春の家には泊まりに来るから、予備として仕事服を置いてある。

クローゼットを開けて黒の太ももとかに大きく切れ目の入ったジーバンを履き、上は黒のワイシャツを着て

念の為背中に日本刀を隠し、腰にはナイフを入れ、ピアス、指輪をして靴を履き、靴の中にも銃を隠して外に出た。

『最初は……近いところから行くか。ここから近いのは……組か……』

少し歩いた所に組があった。

『みっけ……』

日本刀を出し扉を蹴った。

組「何者だ!」

『blackwing、って言ったら分かるよね。』

組「お、おい!組長呼べ!」

グサッ!

『うるさいなぁ〜少し黙ってよ。』

グサッ!ドスッ!!

組長「やぁやぁ、blackwingさん」

『ごめんね〜死んでもらうよ』

すると組長は私に銃を向けた。

組長「俺は何百人と殺してきた。お前俺の仲間になれそしたら許してやるよ!」

『分かった。』

私は日本刀を床に置き、靴に閉まっておいた銃を出した

バン!

『今のは脅しにもならないよ〜、何百人も殺してきた?私は数え切れないほど殺してきたよ〜敵は全員殺して排除した。お前も死ね』

バン!!

はぁ……それから何ヶ所も周り今は休憩で近くの海に来ている。

あたりは少し暗くなっていて海にいるのは私一人

蓮「桜……」

名前を呼ばれ後ろを振り返ると、神龍のみんながいた。

『また何……』

蓮「昨日はすまなかった。」

『別に……謝りに来たなら、帰ってまだ仕事があるから』

夢「仕事?」

『知らないふりはやめて、昨日で春から私がblackwingって知ったんでしょ。仕事って言ったら、殺しに決まってるでしょ。』

『さぁ〜怖いなら怖いといいな……』

ゆり「全然怖くないですよ!」

そうかここ暗いのか

私は明かりがある所まで少し歩いた

『これでも?』

そう言って、皆の方を見た。

全「!!!!!」

そりゃあ驚くよな。

だって今の私は服の色があまり見えないほど血で染っていて、顔にも少し血がついている。

『こんなのを見て、怖くないって言えるのかな?ゆりさん?』

プルルル!プルルル!

『チッもしもし』

ボス「あと1件の仕事の報告が来てないが、何かあったのか?」

『いえ、少し疲れたので休憩してただけです。今から向かいます。終わり次第報告します。』

ピッ!!

『今からまた仕事だから帰れ……邪魔だ』

蓮「いや一緒について行く」

『はぁ?帰れよ。』

夢「いやだ!一緒に行くもんね!」

『チッはぁ……気配消せよ。』

私は急いでターゲットの組に向かった

『その木に隠れとけ。何があっても出てくんな。』

日本刀を出しドアを蹴った。

『組長さんはいらっしゃいますか〜??』

組長「誰だ!」

『blackwing……って言ったらどうなるか分かるよね?』

組長「こ、殺せ!」

下っ端「おりゃーー!!!」

『うるせぇんだよ。死ね』

グサッ!ドスッ!!バキッ!

5分ほどで組長以外の人を倒した。

カチャ!!

組長「こっちには銃がある!降参しろ!」

蓮「桜!!」

組長「お前の彼氏か?あいつから殺してやろう」

『やめろ!』

バンッ!

私は、蓮の元へ走り蓮を押して、私が代わりに撃たれた。

蓮「桜!!おい!桜!」

樹「蓮!そんなに揺するな!出血してる所は手で抑えて!」

ピーポーピーポー

救急車……

そこで私は意識をなくした。

起きた時には、白い天井が見えた。

『んん……』

蓮「桜!!」

『うるさい……』

ゆり「大丈夫ですか?!」

『あぁ……』

『病院か……』

樹「焦りましたよ。あ、先生呼びましょうか。」

ガラガラ〜

?「おぉ〜目覚めたか」

『愛斗……』

こいつは愛斗、私の専属医師みたいなもの、怪我をしたらこいつに手当をしてもらう。

愛斗「いや〜ビビったわ〜!電話が来たと思ったら、お前の名前が出るし、知らない男達がお前を抱っこしてくるし」

『あぁ……この男庇って撃たれた。出てくるなって言ったのに』

愛斗「まぁまぁ、検査するぞ」

それから色々な検査をした。

蓮達は外に出てもらっている。

愛斗「あいつら、信じてみたらどうだ?」

『は?なんで?』

愛斗「だって、お前が倒れて、お前を運んできたのはあの蓮って男、女はお前のために涙も流したんだぞ?しかもお前3日も寝てたのに、学校も休んでお前の隣にずっと居たんだぞ?」

『3日も?』

愛斗「今信じれとは言わない。でも仲間になってみたらどうだ?それで信じられないとわかったら、抜ければいい。人生をずっと、あのことを引きずって、殺し屋をしているよりいいだろ?」

『はぁ……分かったよ愛斗に言われたら、もう諦めないといけないじゃん。』

愛斗「それでいいんだ、何かあったらいつでも来い。話を聞いてやる。」

『分かった。』

ガラガラ〜

ゆり「終わったんですね!」

樹「桜さんしつこいとは思うんですけど、今回の1件があり、桜さんが私たちの姫という考えがほかの族にも行ってると思うので、姫になってくれませんか?」

『はぁ……いいよなってあげる』

空「ほんとか?!」

夢「やった〜!!」

『でも勘違いしないで、姫になったからってあなた達を信頼したとは思わないで、私はあくまで、殺し屋仕事がある時は、すぐに帰る。殺し屋のことについてはあまり聞かないで、命令とかもやめて、まぁ信頼した証はまぁ〜名前を呼んだりしたらと思っていいわ。』

『それでいいかしら?もしそれがダメなら、入らないわ』

蓮「チッ……分かった。だかひとつ約束しろ」

『何かしら?』

蓮「俺たちを命懸けで守るな。」

『愛斗から聞いたのね……悪いけどその話は聞けないわね。一応今から形でも仲間になる。私は仲間は殺させないわ。』

蓮「それならそれでいい、でも何かあったら、言えよ」

『分かったわ。』

蓮「じゃあ俺達は帰るな。」

『えぇ……』

蓮達は病室の外に出たのに、夜は残っている

『何か用?女嫌いさん』

夜「なんで、蓮を命懸けで守った。」

『あら?死なせればよかった?一応私にとってはどうでもいい人だけど、あの人が死んだらこの族はどうするの?一応あの人を大切に思っている人がいる。だからよ』

夜「お前……他の奴らと違うな。」

『あっそ……何か言いたそうね。さぁ過去を話すならどうぞ』

夜「!!なんでわかった……」

『感よ……』

夜「俺が女嫌いになったのは、母親と元カノのせいなんだ、中学生の時俺は普通に男女どっちも普通だった。彼女がいて、優しい母親がいて、弟がいて、でも、少しして親父が家を出て、母親が壊れた。俺たちを毎日殴るようになり、俺を毎日犯すようになった。でも彼女がいるから平気と思ってた。でもある時聞いたんだ彼女が付き合ったのは俺の弟に近づくため、俺なんかどうでもいいってな。それから女が信じれなくなったんだ」

『あぁ……そうひとつ言っとく、中学校の時は中学校お前は今高校生それに信頼してくれる仲間や下っ端もいる。そいつらと入れるだけでいいじゃないか、私は友達も親もいない、小さい頃から、人を殺して育った。そんなやつよりかはお前の方がまだマシだろ。』

夜「そうか……お前だけだそんなこと言うやつ、お前とゆりは信じられそうだ。」

『そう……勝手にして、てかその喋り方とキャラ辞めたら。』

夜「うん!ありがとう桜!」

ギュッ!!

『重い、暑い、早く帰って。』

夜「冷たい!分かった。また明日来るね!おやすみ!」

ガラガラ

『はぁ……仲間になっちゃった。』

プルルル!プルルル!

春「おい、倒れたって聞いたけど、大丈夫か?!」

『弾が当たっただけ……問題は無い』

春「そうか、一応愛斗がいる病院だから安心したけど。それと、ボスが話があるそうだ」

『ボスが……明日か?』

春「あぁ、病院に行くみたいだぞ。神龍の事じゃないか?」

『殺されるかな?フフ……』

春「いや、それは分からないけど、驚いてたぞ。」

『驚いてた?』

春「愛斗から連絡があった時に男に運ばれてきたって、言った時、ボスがめちゃ目見開いてたし」

『そう……明日の朝から?』

春「あぁ、どうせ神龍の奴らもいるだろ。そいつらの顔も見たいんだとよ、まぁお前が殺されるかは分からないけど」

『いいのよ……あなたも来るの?』

春「一応行く、お前が殺されそうになったら説得するから安心しろ」

『ありがとう、じゃあもう寝るわね。おやすみ』

春「おやすみ……」

ピッ!!

『はぁ……ボスがわざわざ……』

そんなことを考えながらも眠りについた。