こんにちは、私の名前は、桜……

立花 桜……

名前を聞いただけで元気な子って思うかもしれないけど、私はこの名前とは真逆の人間なんだ。

170cm

背中が全部隠れる薄ピンクの長い髪

銀色の目

笑わない。泣かない。人と関わりを持たない。

闇がある。

世界No.1 一匹狼の blackwing (黒い翼)

これで分かったよね。

私は今新しい高校へ行く道を歩いている。

その高校は、世界No.1とも呼ばれるほどの不良校

なんでそんなところ行くかって?

知り合いが理事長と担任をやっているから、誘われた。

別に行きたくなかったけど、喧嘩だけの毎日はさすがに飽きるから、暇つぶしに来た。

あ、言い忘れてたけど、世界No.1立花組と、立花財閥の社長だから。

そんなことを話していると、着いた……

でかくないか。

てか……不良校とは思えないほどの綺麗さ……

私はそんなことを思いながらも、学校の中に入った

昨日覚えた地図の通りに、歩いたら理事長室に着いた。

ガチャ!!

?「さっちゃん!!」

さっちゃんは私のこと……女の子みたいに呼んでるけど呼んでる本人は、男

『久しぶり……晶』

晶「晶は嫌だって言ったろ!」

『はぁ……あっちゃん』

秋葉原 晶

180cm

茶髪に茶色の目

笑顔が可愛い。

私の前だと、犬になる。

『あっちゃん……担任は』

晶「待ってくれよ!」

ピーンポーンパーンポーン!

晶「葵〜!!来い!」

ガチャ!!

葵「あんな呼び方ないだろ!」

『久しぶり……』

葵「さっちゃん〜!!」

こいつは葵……晶の弟

181cm

茶髪に茶色の目

笑顔が可愛い。

晶と同じ私の前だと犬

『あっくん……痛い』

晶と葵は似た名前だけど、あだ名で呼ばないと反応しない。わがまま兄弟だから、晶をちゃん付け、葵をくん付してる

葵「わりぃわりぃ!さぁ!行こうか!」

『また後でね、あっちゃん』

バタン!!

葵「さっちゃんが今から行くのは1年S組だ、Sは容姿端麗、頭脳明晰、運動神経抜群、財閥、組、暴走族このうちのひとつでも入ってないと入れない。」

『へぇ〜』

葵「さぁ!ここだぞ!」

ガラガラ!!

葵「座れー!」

葵「転入生を紹介するぞ」

『立花 桜です。よろしくお願いします 』

男「可愛い〜!!」

女「綺麗〜!身長高い!」

葵「席は、あの窓側の一番後ろな。」

葵「じゃあ、1時間目は自習な!」

そう言って、出ていった葵を追いかけて、私も外に出た。

葵「どうした?」

『屋上……どこ』

葵「ほら、これが屋上の鍵だ。‪さっちゃん以外に使ってる奴らがいるけど、悪い奴らじゃないから喋れたら喋ってみろよ。何かされたら電話しろ。」

『分かった……それとあっくん、生徒の前で私のことは桜って呼んで』

葵「え?!なんで!」

『あだ名で呼ばれたら、みんな不思議に思うし、最悪の場合いじめられるから、面倒ごとはゴメンだから、いい?』

葵「二人でいる時とかはいいだろ?」

『うん』

葵「わかった!じゃあね!」

私は葵から貰った鍵を手に持ち屋上に向かった。

ガチャ!!

涼し……

今は春だから少し肌寒い風が気持ちいい

ドアの横には、梯子があり私はその梯子に登った。

『ここなら、誰も来ないよな……』

私は梯子から降りて、フェンスの上に立った。

『はぁ……暇つぶしになるかな……』

ガチャ!!

?「あれ?知らない子がいる。」

!!!

私はその声にびっくりして、体制を崩してしまった

『やば……落ちる』

と思ったら、誰かに手を引っ張られた。

?「危ねぇだろ。気をつけろ。」

うわぁ……綺麗な人だな

『ありがとう……』

?「ねね!君名前は?」

てか……こいつら世界No.2の神龍とかいう奴ら

よし、逃げよう。

私はそう思い、男の腕を振り払って、走った。

そして……何故か後ろからも追ってくる

ただいま、鬼ごっこ状態……

『どこに逃げるか……てかあいつら早いな。』

私は迷ったが、理事長室に逃げることにした。

ガチャ!!バタン!!

晶「どうした?」

コンコン!!

?「神龍です、入ってもいいですか?」

げっ……

晶「おぉ〜いいぞ!」

『え、ちょ』

ガチャ!!

?「すみませんが、女の子を借りてもいいですか?」

晶「さっちゃんをか?どうしてだ?」

?全「さっちゃん?!!」

『はぁ……やってくれた。あっちゃん、奥の部屋に行っと言って、何か話があるみたい……』

晶「分かった。」

『それで、何……』

?「何って!君が逃げるからでしょ!」

『あなたたち誰……』

蓮「俺は 九条蓮 神龍の総長だ」

樹「私は一条樹です。副総長ですついでに蓮とは従兄弟です。」

空「はい!水織 空!よろしく!」

夢「雪見 夢!よろしく!」

夜「新城 夜……」

『立花 桜……』

空「桜は今日転入してきたの?」

『そうだけど、』

夢「僕達の倉庫に来ない?」

そう夢ってやつが言った途端、みんなが私方を見て、こいつもほかの女と同じだろみたいに顔をした。

『ゴメンだけど、倉庫に行くことに興味はない。ついでにあなた達にも興味が無い。明らかに、ぶりっ子でついてくるだろうみたいな、目線を送るのは辞めて、私はほかの女とは違う。』

『もう終わり?帰りたいんだけど。』

蓮「お前……何者だ」

『どういう意味』

樹「蓮、言葉が足りませんよ。蓮が言いたいのは私たちが神龍と聞いても顔色一つ変えずに平然とし、倉庫に誘ったのに、興味がないと言われたことに蓮は不思議に思ってるんですよ。」

蓮「そして、お前のその目はなんだ……」

『目?』

蓮「闇に埋もれて、私を殺せって言ってるぞ」

!!!!

『やめろ……』

空「どうしたの?」

やめろ……思い出させるな……辞めてくれ

蓮「お前に何があった。」

『やめろ!』

ガチャ!!

晶「さっちゃん!落ち着け!」

『はぁ……あ、ごめん怒鳴って』

『あっちゃん、私今日は帰る。ちょっと気分悪くなったから、』

晶「あ、あぁ明日は来れそうか?」

『朝メールするよ。じゃあね』

バタン!!

桜side end