「うん、ありがとう。本当の事言ってくれて。」

遠藤君はやわらかな笑顔を浮かべるとスッと手を伸ばしてきた。私の頭の上に手をおく。

「これからよろしく。」

それって
付き合うってことで、良いの………かな?

また涙がにじんでくる。

「そろそろ降りないといけないから準備しよか!」

この時間がずっと続けば良かったのに。

でも、ジェットコースターに乗ったとき見たいにお腹がくすぐったい。

「はい、お帰りなさいー。」
スタッフが扉を開ける。

「おー、お帰り!」
一輝も手をふる。

でも、さっきの出来事を知っているのは夕日を浴びている観覧車しかいなかった。

2人の秘密。2人のスタート。