「あ!玲奈ちゃん!」

いきなり後ろから声がかかった。

「「ぎゃっ!!」」

あまりに突然だったので私はつい悲鳴をあげてしまった。
私の悲鳴に驚いて遠藤君も叫んでいたけど。

「もー!びっくりするじゃん!」

てへへと笑う桜子。

「玲奈ちゃんー、今日私1人だから一緒に帰っていい?」

私は遠藤君をチラリと見る。案の定、人見知りな性格のせいか、表情がかたい。