私は醜いアヒルの子

~ヤスside~
今のは、何だったのか
俺達全員、玄関を見てそう思っている。

零さんからの指示で今の女を捕まえようとした
何人かがその女の腕や服を掴む事ができた。
俺もそのうちの一人で、肩を押さえることができた。

「─────────触るなっ!」
ヒョロヒョロ細いくせに凄い声でんなぁ
そんなこと考えていられたのは本当に一瞬だった。
胸に何かが打たれたような、、
ドクリ、変な振動。
体の内側だけじゃない。
外側からも何かしらの振動があった。
押された。見えない何かに押された、そんな感じが確かにした。
そのせいで後ろに下がってしまった。
あの時、踏ん張っていた筈なのに。
俺達はガタイがいい筈なのに。

押された拍子で目を閉じる瞬間、青白い小さな光が見えた気がする。それも何だったのかさっぱり分からねえ。

何か、不思議な子だ。
ここにいる俺達全員がそう思っていた。