私は醜いアヒルの子

「ああ」
とだけレイさんは言った。

判って、たんだ。
判っててなんで私を連れてきたの。

弄ぶの?
怖い。
学校から出たから気が緩んでいた。
皆、私のことを知らないと思っていたから。
ぐるぐるぐるぐる頭が回る。
くらくらくらくら
足元がおぼつかなくて、
思考が落ち着かない

化け物の私は顔を上げることができない。

皆が私を見て、哀れんでいるような目を向けている気がして。
冷たく、嫌な汗が背中を伝う。

また、また叩かれる。
また蹴られて、また囲まれて、
また、また──────────

両手で顔を覆って後ろを振り向き、走ってドアを目指す。
ドアの前にはレイさんが居たけどそんなことに構ってられなくて。
やっぱりレイさんに腕を掴まれる
「おい」
腕を掴まれたまま引き寄せられて。
「やめてください!お願いします!」
それでも離さないから
ごめんなさい、って心の中で謝って
ガブリ
腕に噛み付いた