私は醜いアヒルの子


俯きながら走り去って行った姉。
びしょびしょに濡れた姉。
誰一人の味方も居ない姉。

醜い醜い姉。


髪をバッサリ切っちゃえばマシなのに。

──ああ、そうだった。
あの髪の下にはもっと醜い醜い醜い醜い顔があるんだったわね。

ああ、可哀想。
あーあ、残念ね。双子なのに。
良い所は全部ぜーんぶ、私が取っちゃったのね。
あはははははは

笑いが漏れてしまいそうで、手で口を塞ぐ
「雪里様、大丈夫ですか!?お姉様はもう行かれましたよ」
肩を震わせているのを泣いていると勘違いしたのか、
周りの女子達が口々に私の身体を労る言葉をかけてくる。