私は醜いアヒルの子

~??side~
「ねー、零(レイ)遅くない?」
壁に掛かってる時計を横目で確認する。
「確かに遅いね。何かあったのかな」
心配そうに眉毛を八の字にさせる優杞(ユウキ)

うっわー
「1ミリも心配なんてしてないくせに」

「何か言った?」
「ちょっ、ったっっいてててて」

小声で言ったのに、、マジで地獄耳。
ううー
抓られて赤くなった頬を慰めながら優杞を睨む。
「俺の顔に傷がついたらどうすんだよ!」
「大丈夫だろ。そんなんでもどっかの女が拾ってくれるから。」
俺の視線に気づいてるはずなのに、優雅にコーヒーを飲んでいる。

「ふざけんな!」
冗談でも吐き気がする。

クッソー
零の奴、ホントに何やってんだよー

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