私は醜いアヒルの子



うつら、うつら、

心地よい、人の温かさに包まりながら、私は
どこか、遠くの、懐かしい

夢を見ていた




うつら、うつら、



これもまた忘れるんだろう。
──────────何故かそれだけが強く判った。