お弁当を開けて、そっと小声で呼びかける
「こんにちは、ソリュージェ。」
すると、私の周りで風が吹く。
砂が入らないよう目を瞑る。

ふわ、と何か頬にかすった
「おーい、もう目を開けていいよ!」
「そんな大きい声で言う必要ないでしょ!馬鹿ピーター!」
可愛らしい聞きなれた声がして、そっと目を開ける。
やっぱり。
目の前にいたのはピーターとティンクだった。
「あれ、他の皆はどうしたんですか?」
キョロキョロ探しても見つからない。
いつもは居るはずなのに今日は居ないのだ。
隠れんぼでもしてるのかな?

「昨日、大雨だったでしょ?そのせいで疲れてるからまだ寝てるのよ。」
まだ探し続けている私にティンクが教えてくれた。
「あ、そうでした。昨日は酷かったですもんね。大丈夫ですか?」
「ええ、寝ているだけでピンピンしてるわ」
そうなんですか、ホッと安堵した。

「ていうか、」ティンクが綺麗なアイスブルーの目を光らせる。