「‥っつ」 痛〜い! お母さ〜ん!! ケータイに手を伸ばしたわたしは 心一に電話した。 《咲〜?どうしたの?》 心一の声に安心したのか 少し痛みが緩和した。 陣痛がきたことを伝えると 急いで帰ると言われて 切られた電話。 あー痛い‥。 30分くらいで心一が帰ってきた。 「ただいまー!咲っ!?」 バタバタとリビングに 心一がやってきた時 あたしは痛みもなく ソファーに横になっていた。