きみの知らないラブソング



教室が拍手と歓声に包まれる。
よく二週間でここまで仕上げたものだ、とクラスメイトは口々に賞賛の声をあげているようだ。

茉衣もつられて無意識に拍手をしながら、広菜と他愛もない話をしては笑い合う。






何気ない青春の、一ページだ。













明日はいよいよ。
待ちに待った高校初めての文化祭。








空は美しいオレンジに染まって、輝いていた。