上を見上げると茶髮で耳に何個かピアスをしている男の人がいた。
下から見ているので顔はよく見えないが
なぜかすごくホッとしてしまっている。


「お、俺は…ま、迷子になってるこの子を…
た、助けようと、した、だけだから、な…」


「はぁぁぁ!どこが助けようとしてたんだよ。
こいつ半泣きなんだけど!どうせ襲ってやろうとでも思ってたんだろぉ!!! おい!!」


そして、30代くらいの男の人はどっか逃げて
行ってしまった。


「あんたさ、なんでこんな夜遅くに…っておい!」


私は安心したのか力がスッと抜けてしまった。


気がつけば、真っ白な天井。モノトーンカラーの
部屋。暖かいお布団に包まれていた。


ここどこだろう。