「私は!もう傷つきたくないんです!期待して裏切られるくらいなら最初から期待なんて…信じるなんてことしなければ傷つかずにすむから…もう…私の事はほっといてください。」



「俺は、お前のこと絶対裏切らない。」


彼は私の目を見てまっすぐ言ってくれた。

少しだけ彼の事を信じてみようかなって思ってしまう自分がいた。




「そうかもしれないです。優しいってことはわかりました。色々助けていただいて。でも怖いんです。もう人を信じれないんです。だから、この手を離してください。」


彼は手を離した。


実際に手を離されると少し悲しい気持ちになってしまった。もう、期待していた。わかってるはずなのに。



「手、話されて嬉しいんじゃねぇの?なんでそんな悲しそうな顔してんだよ。」


「え…!?」

うそ、顔にまで出てたの。無意識だ。