蓮翔ver.

「蓮翔くん!よかったわね!ドナーが見つかったよ!」

俺の病室には看護師さんがそう言って、慌てて入ってきた。

俺は信じれなかった。

「え、ほんとですか?」

「そうなの!すぐ手術に入るけどいい?」

「はい!もちろんです。」

「あの、そのドナーの人は…?」

「あぁ、先程亡くなってしまった女の子なの」

「そうなんですか、その子の名前とかは…」

「ごめんね、教えれないことになってるの」

「そうなんですか、」

「でもあなたと同じ歳の子だそうよ」

俺は一刻も早く蘭に知らせたかった
蘭の喜んだ笑顔が見たかった