小さい頃、蓮翔は私が事故に巻き込まれそうになった時助けてくれたんだ。

その時、蓮翔は怪我をしちゃったんだ。

私はすごく怖くて泣いてばかりいた。

けど、蓮翔は痛いはずなのに、笑顔で大丈夫と言ってくれた。

ほんとは痛いって蓮翔が泣くはずなのに、

私が蓮翔に大丈夫?
って聞かないといけないのに、

その時から蓮翔はずっと一緒にいてくれる。

“ 俺がいつでも守ってあげる ”

って、まるで、本当の王子様のように…

それが私の初恋だったのかもしれない。

でも、その優しさは私が怪我をさせて心配させないようにするための優しさ。

そう、私が原因。

その優しさで蓮翔を好きになるなんて間違っている気がしたんだ。