ふうこさんと見えない夏目くん

「今から学校に向かうんだけど、その前に時間もあるし、スーパーかコンビニ寄っていいか?」

「あ、うん。何か買うの?」

「夏目に頼まれてて、ちょっと色々。逢沢さんもなんか食べたり飲んだりするものあった方がいいでしょ?」

「いいね。お菓子とジュース持ってプールに忍び込む、不良っぽい」


想像すると、すごくわくわくした。
見つかって怒られたりとか、ちょっと悪いことをしようとしていることに対する不安はあるけど、心の高揚は抑えられない。


「楽しそうだな逢沢さん」

「そりゃあ、ね!夜中プールに忍び込むとか、やった事ないもん」

「楽しそうでよかったよ、何か無理やり誘ったみたいでちょっと気が引けてた」